1979年北海道生まれ。東京在住。早稲田大学第一文学部在籍中の1999年に劇団を創設。創設当初は劇作も兼ねていたが、2002年より演出に専念。以降、ブレヒトやシェイクスピア、ベケットなどの海外の近現代戯曲や、芥川龍之介などの国内作品を上演。またギリシア悲劇などの古典作品も手がける。 戯曲のテキストに、現代社会の抱える問題を溶解して演出を起案する。リーディング公演としては、三島由紀夫作『班女』や、横浜リーディングワークショップ(2006年)成果発表会では太宰治作『冬の花火』などを演出。演出以外にも、半年の長期ワークショップや、三重県にて高校生ワークショップ、愛国女子短期大学に特別講師として招かれるなどの、教育・育成活動も行う。 財団法人舞台芸術財団演劇人会議会員。
第七劇場 ... http://homepage2.nifty.com/nrm/seven/
 

『オツベルと象』は最後の一文によって暴力的に読み手を突き放す。これがこの作品の魅力のひとつでもある。宮沢賢治の作品には、暖かくおおらかな世界観と冷ややかで厭世的な視線が溶け合っている。その彼の作品を「読む」ことで何が生まれるだろうか。また、誰もが一度は読んだことがあるであろう『オツベルと象』を「読む」という行為には、何が求められ必要とされるだろうか。そしてそもそも「読む」とは何か。宮沢賢治の世界と視線を真摯に受け止め、「読む」という行為によって「読む」ことを突き放してみたい。



三好十郎作 「侵した者」