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劇評が掲載されました。

掲載からちょっと日が経ってしまいましたが、インターネット・マガジン「wonderland」 に、演劇ライターの山田ちよ氏が劇評を寄稿下さいました。リーディング・コレクション初回から追いかけた、たいへんな力作です。舞台写真も何枚か掲載されています。下記URLでご覧下さい。


 横濱・ リーディングコレクション#FINAL
 「三島由紀夫を読む!」
 リーディングの枠を超えた4本、幅広く多彩に
 http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=1006

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「レター教室」 演出 / 石神夏希(ぺピン結構設計)

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「班女」 構成・演出 / 矢野靖人(shelf)

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「美と共同体と東大闘争」 構成・演出・出演 / 田口アヤコ(COLLOL)

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「わが友ヒットラー」 構成・演出 / 片山雄一(NEVER LOSE)

初出時にはメルマガ巻末「編集日誌」にて、編集長の北嶋さんに


 横濱・リーディングコレクションはリーディング・ブームのはしり、草分けではないでしょうか。コンセプトが明快で、現れた舞台も文字通りリーディングの「枠」を超えていました。通常の公演からマイナスしたという位置づけではなく、文字通りのリーディングに何かがプラスされたのです。その何かが各舞台ごとに違っていたところが魅力でした。演劇状況を先に進めるためにもこれからも続いてほしい、続けてほしい企画の一つです。
(北嶋)

との評を頂きました。企画のコンセプトから毎回の舞台の成果まで、こうしてご支持を頂けて。プロデューサー冥利に尽きます。有難うございます!

shelf 矢野靖人

片山組・稽古場リポート by 石神

つづいて片山組のリポートです!


『わが友ヒットラー』は、カワイイ女の子がヒットラーを演じる…と伺っていたので、
ドキドキしながら稽古場に潜入すると。

おお!いた!しかもゴスロリ!
そしてその周囲には…迫力のある、屈強な(?)男性たちが。

でも、これには、三島さんが作品にこめた意図を踏まえた
大事な意味があるそうです。
上演を見ると、きっとそれが分かると思います。

片山さんは一見したところ、
芝居よりむしろクラブイベントでも企画してそうなお兄さんなんです。
(※私の勝手な印象です。でも実際コンサートの演出等されています)
しかも前述のヒットラー役の件とか、私はちょっとミーハーな気分で
興味を惹かれていました。

ところが、実際に足を運んでみて、稽古場の超真剣な雰囲気に
圧倒されてしまいました。
そこで行われている作業は、本当に緻密で、繊細で、粘り強い。
ある意味、「しつこい」。笑
それは、強い信念と情熱がなければ、できないことだと思います。

職人なんだなあ。って思いました。
それも、鉄製品とかのイメージ。
鉄をじっくりじっくり熱して、一番いいときに、一気に叩いて仕上げる。
演出席で役者の芝居を見守っている片山さんは、
真っ赤な鉄を火の中から引き出す瞬間をじっと狙っている、職人みたい。
もう全然、隙がないのです。


これは、褒め言葉なんですけど、変態なんだと思います。
あ、三島さんも変態ですね。


作品の演出については、非常に性的な感じがしました。
男性的/女性的のどちらかではなくて、性的。セクシュアル。
矢野組も官能的でしたが、こちらは、なんといったらよいのか。
ほとばしるんじゃないんです。抑えて悶えるような。
おそらく、男性から観たときの印象と、女性からのそれとは
大きく違う作品になるのではないかと。
ぜひ、男女両方のお客さまの感想を聴いてみたいです。

どきどき。

田口組・稽古場リポート by 石神

自分の稽古でどたばたしているうちに時間が経ってしまいましたが、
先週、田口組と片山組それぞれの稽古場にもお邪魔してきました!


まずは、田口組の稽古リポートを。


田口組は、三島さんと東大生の討論記録をリーディングとして上演する、
ということで、まずそのこと自体が、相当おもしろい。
それに、三島自身が発した言葉をどう読むんだろう?と興味津々でした。

タイトルからして、
恐い雰囲気なんじゃないかとか、堅そうとか、思われるかもしれません。
そう思われる方は、ぜひ本番で、どうなっているか見てみてください!
もちろん私もまだ完成形は見ていませんが、
「討論」から想像するイメージを裏切ってくれる舞台になりそうです。

さらに、
実際の討論記録なので、もちろん内容は当時の現実に即しています。
田口さんたちの稽古では、
当時の社会的背景や、インテリ学生たちの思想的流行まで、
言葉のうしろに広がる世界を丁寧に掘り下げていたのが印象的でした。
資料に当たるというより、「研究」レベルです。

三島さんは、本当にいたんだもんな。
三島さん自身が、三島由紀夫自身という個人として発した言葉を
読むんだもんな。と、その重さを実感。
と同時に、どんな書かれた台詞も、そのうしろには、
この広い世界がつながっていて、言葉の響きを支えている。
という、途方も無いことに、改めて気づかされたような、気がします。

三島さんがどんなひとだったのか、わかるような舞台にしたい、と
田口さん自身がおっしゃっていますが、
東大出身でもある田口さんが、どんな「三島さん」を舞台に作り上げるのか。
私たちが本屋の棚に名前をみつけるだけの「三島由紀夫」ではなく、
そこにいるのは、「三島さん」という人になるんじゃないか、
と勝手に思っています。

田口さんご自身も出演です。
楽しみ。

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